突然スプーンを嫌がるようになった!その瞬間の気持ち、よくわかります
昨日まで上手にスプーンで食べていたのに、今日は口をかたく閉じて首を振る我が子。「どうして急に?」「私のやり方が間違ってるの?」と不安になりますよね。
実は、赤ちゃんがスプーンを嫌がるのは、8~9カ月頃から始まる手づかみ食べの時期と重なることが多く、これは成長の証でもあるんです。赤ちゃんにとって一人で上手にスプーンを使えるようになるのは2歳過ぎと言われているので、まずは「今は練習中」と気持ちを楽にしてくださいね。
この記事では、スプーンを嫌がる7つの原因と、今日からすぐに試せる解決策をお伝えします。一つずつ試していけば、きっとお子さんに合った方法が見つかりますよ。
なぜ嫌がるの?赤ちゃんの気持ちを理解する7つの原因
1. 舌の発達が追いついていない
赤ちゃんの舌は、生まれてからずっとミルクや母乳を飲むときの前後の動きしかできません。固形物やスプーンが口に入ったときは舌の動きが追い付かず、口から押し出してしまうことがあります。
特に離乳食を始めて数か月間は、舌が前後にしか動かないため、赤ちゃんはスプーンが嫌なわけじゃないのに、舌が思うように動せないせいでスプーンを押し出してしまっている可能性があります。
2. スプーンの感触が苦手
大人であれば不快と感じないような感触でも、赤ちゃんは非常に敏感で、スプーンの冷たさや硬さ、舌に触れたときの感触を不快に感じることがあります。
特に金属製のスプーンの場合、口に当たった時の感触を嫌がったり、スプーンの冷たさ・熱さに抵抗を感じたりする赤ちゃんが多いです。
3. 自分で食べたい気持ちの表れ
この時期の赤ちゃんは食べ物や自分で食べる行為に興味を持ち始めるため、スプーンで食べさせられることは自分の行動が制限されるように感じてしまうのです。
スプーンをうまく使えない自分に悔しさを感じている、慣れないスプーンが使いづらい、ご両親の興味を引きたい、といったことを感じている場合があります。
4. 体の発達とのミスマッチ
1歳台の赤ちゃんはまだ体が発達していないため、脇を開きにくく、口まで運んだスプーンをうまく返すことができない状態です。1歳代は脇を開けにくく、手首をかえすこともうまくできません。2歳ぐらいになると、脇が開いてきて上手にすくえるようになります。
5. 離乳食自体の問題
スプーンではなく離乳食自体が嫌いという場合もあり、「離乳食の味や食感が好みではない」「食べ物の硬さがあっていない」ということが原因かもしれません。
6. 食事環境の影響
食事の雰囲気が楽しくないから食べようとしない赤ちゃんもいます。テレビがついていたり、周りが騒がしかったりすると集中できません。
7. すくう量が多すぎる
すくう量が多いと嫌がることもあります。「たくさん食べてもらいたい」という気持ちから量が多くなりがちですが、すくう量はなるべく少なめにすると良いでしょう。
今すぐ試せる!スプーン嫌がり解決策6選
解決策1:スプーンの素材を変えてみる
素材が変わると離乳食を食べるようになる赤ちゃんも多く、一般的なプラスチックやステンレス製のほか、シリコンや木製のスプーンも販売されています。
おすすめの素材別特徴:
– シリコン製:やわらかく、温度が伝わりにくい
– 木製:自然な感触で温かみがある
– プラスチック製:軽くて扱いやすい
素材をシリコンや木等の自然素材の物に変えてみたり、大きさ、柄の長さ、デザイン等を変えて、色々試してみるのが効果的です。
解決策2:まずは指で食べさせてみる
離乳食初期~中期は、スプーンから離乳食を食べることよりも、おっぱいやミルク以外の食べ物を知ることに意味があります。そのため、スプーンを嫌がるならスプーンを使わずに離乳食を食べさせればいいのです。
手順:
1. 清潔な指に少量の離乳食をつける
2. 「あーん」と声かけしながら口に運ぶ
3. 慣れてきたらスプーンも併用する
解決策3:楽しい雰囲気作りを心がける
「ぶーん」と声を出しながら、飛行機が飛んでいるかのようにスプーンを運ぶ方法や、赤ちゃんの口に到達したら、「あーん」「ぱくっ」など明るい声で語りかけると効果的です。
実践ポイント:
– 笑顔で接する
– 「おいしいね~」と声かけをする
– 赤ちゃんのペースに合わせる
– 食べられたら大げさに褒める
解決策4:手づかみ食べを積極的に取り入れる
手づかみ食べは、目・手・口の協調運動を促し、自分で上手に食べるようになるまでの大切なプロセス。手で直接食べ物に触れることで、その食べ物の大きさや固さ、温度など、食べ物に関するたくさんの情報を得ることができます。
手づかみ食べに興味があるようならスプーンの使用を一旦やめて、思う存分手づかみで食べさせてみるのも良い方法です。
解決策5:赤ちゃん専用のスプーンを用意する
赤ちゃんがスプーンやフォークを触りたがってきたら、ママと赤ちゃんが使うスプーンを別々に用意します。最初は、自分のスプーンを使って食べ物と格闘していますが、その間にママがしっかりと赤ちゃんの口に食べ物を入れてあげれば、赤ちゃんも楽しみながら食事ができるでしょう。
解決策6:適切な食べさせ方を実践する
離乳食初期には以下の手順で食べさせます:
【1】スプーンを下唇にあててツンツンする
【2】口が開いたら下唇の上にスプーンを置く
【3】上唇が閉じるまで待つ
【4】スプーンを水平に引き抜く
NGな行動:
– スプーンを口の奥に入れる
– 上あごにすりつける
– 無理に口に押し込む
月齢別!スプーン使いのステップアップガイド
離乳食初期(5〜6ヶ月):スプーンに慣れる時期
スプーンの先に少量だけ離乳食を盛り口の中に入れるのですが、口から離乳食が出てきたら、すくい取って再度食べさせることを繰り返します。
この時期のポイント:
– 深みが少なく平たいスプーンを選ぶ
– 柄が長いものが食べさせやすい
– 少量ずつ与える
離乳食中期(7〜8ヶ月):興味を示し始める時期
離乳食後期(9~11ヶ月頃)ぐらいから食べ物を触ったり、握ったりすることで、その固さや触感を体感し食べ物に関心を持ち、自分で食べようとするようになります。
離乳食後期(9〜11ヶ月):手づかみ食べとの併用時期
1才代は、手づかみ食べと並行して、スプーン・フォーク食べを進める時期。メニューによっては手づかみ食べでもいいですが、汁気のあるメニューは避けるほうがベターです。
離乳食完了期(12〜18ヶ月):自分で持ちたがる時期
生後12〜18ヶ月頃の完了期は、自分で食べる意欲が一層高まる時期です。持ち手が太く、赤ちゃんにとって握りやすい形状のスプーンを選んでみてください。
きょうだい育児での工夫ポイント
同時に食事をする場合の安全対策
上の子がスプーンを使っている横で、下の子がスプーンを嫌がっているときは:
1. 安全な距離を保つ:上の子が振り回すスプーンが下の子に当たらないよう席を配置
2. 時間差給食:下の子を先に食べさせ、落ち着いたら上の子の食事時間にする
3. おもちゃスプーンを渡す:下の子にも持たせて一緒に食べる気分を味わわせる
片方に手が離せない時の対処法
– 授乳中に上の子の食事時間になった場合は、手づかみできるメニューを用意しておく
– バウンサーやハイローチェアを活用して下の子を安全な場所に置く
– 冷凍ストック食材を多めに作り、温めるだけの状態にしておく
専門家が教える!スプーン選びの3つのポイント
ポイント1:月齢に合った大きさ
まだ赤ちゃんは、自分の口とスプーンの先の距離をうまく把握できません。柄が太くて短いスプーンであれば、自分ですくってうまく口に運びやすいので、成長段階に合わせて選びましょう。
ポイント2:安全な素材選び
安全性の確保や発達段階への適合、食事楽しさの引き出し、自立心の育成などの観点から慎重に選ぶ必要があります。
ポイント3:洗いやすさと耐久性
毎日使うものなので、食洗機対応や煮沸消毒可能なものを選ぶと便利です。食洗機と電子レンジに対応しているので便利ですという商品も多く販売されています。
よくある悩みQ&A
Q: 1歳過ぎてもスプーンを全然使わないけど大丈夫?
A: 1歳代のころは手づかみ食べが全盛期で、2~3歳になるとスプーンやフォークを使うようになります。今の年齢なら手づかみ食べでもかまいません。手づかみ食べが長いほうが、指先の感覚が養われるので心配ありません。
Q: スプーンを投げたり遊んだりしてしまいます
A: スプーンやフォークは食べ物を食べるときに使うことを理解してもらうためにも、食事中は食べることに意識を集中できるような環境を作ってあげましょう。テレビを消し、おもちゃを片付けることが大切です。
Q: 市販の離乳食は食べるのに手作りは嫌がります
A: 市販の離乳食ならよく食べるという場合は、「離乳食の味や食感が好みではない」「食べ物の硬さがあっていない」というケースかもしれません。市販品を参考に味付けや食感を調整してみてください。
まとめ:焦らず赤ちゃんのペースに合わせて
スプーンを嫌がる赤ちゃんを見ていると「このままで大丈夫?」と心配になりますが、スプーンを使って上手に食べられるようになるまで、たとえ時間がかかったり、こぼしたりしても温かく見守れたらいいですね。「いろいろな経験が成長につながっている」と気持ちを切り替え、いつかはできるようになるからと気長にやさしく接し、個人差を認めて焦らないことが大切です。
今日ご紹介した方法の中から、お子さんの様子を見ながら一つずつ試してみてください。きっと「これなら大丈夫!」という方法が見つかるはずです。
毎日の食事時間が、親子で笑顔になれる楽しい時間になりますように。焦らず、お子さんの成長を温かく見守ってあげてくださいね。
最後に覚えておいてほしいのは、食事は一人で食べさせるのではなく、親子で一緒に笑顔で食べることも大切です。食べることは、生きることの源であり、食を育むことは、身体の成長だけでなく、心の成長にもつながりますということ。今この瞬間も、お子さんは確実に成長しているのです。
今日から実践できることがあれば、ぜひ試してみてくださいね。きっと明日の食事時間が、今日よりも少し楽になっているはずです。


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