朝の戦場が一変した!登園しぶりで困っていたママの変化
朝7時半。いつものように「保育園に行くよー」と声をかけたとたん、突然始まる娘の大泣き。
「行きたくない!ママと一緒にいる!」
時計を見ると、もう8時10分。仕事に間に合わない…そんな朝が続いていませんか?
実は登園しぶりを経験するママは8割以上というデータがあります。あなたは決して一人じゃないんです。
今回は、登園しぶりで悩む初心者ママに向けて、子どもの気持ちに寄り添いながら、今日から実践できる具体的な対処法をお伝えします。保育士として600件以上の相談に答えてきた専門家の知見と、実際のママたちの体験談を交えながら、朝の悩みを解決する方法を詳しく解説していきますね。
知っておきたい登園しぶりの基本知識
そもそも登園しぶりって何?
登園しぶりとは、通っている保育園や幼稚園に子どもが行きたがらない様子のことです。
具体的には、こんな行動が見られます:
– 家を出る前に「行きたくない」と泣く
– 出発を遅らせる行動(わざと食べ物をこぼす・ゆっくり支度するなど)
– 園に着いても長時間泣き続ける
– 前日の夜に「明日、幼稚園はある?」と聞いてくる
いつ起こりやすいの?
登園しぶりが起こりやすいタイミングがあります:
入園当初
特に1歳〜3歳頃は、人見知りや場所見知りなどで不安を抱く場合もあるため、新しい環境に適応するまで時間がかかります。
休み明け
特に新年度や長期休暇明けなど、家庭で過ごす時間が長かった後は、登園をしぶる傾向が強まります。
イヤイヤ期
2歳ごろから始まる第一次反抗期で、この時期の子どもは、物事を自分でやり遂げようとする気持ちから、保護者や保育士に反抗的な態度を取ります。
登園しぶりが起こる5つの主な原因
1. ママと離れたくない分離不安
「ママやパパと一緒にいたい、離れたくない」という気持ちからくるものが最も多い原因です。
子どもにとって保護者は何よりも安心できる存在です。たとえ保育園で楽しい遊びや友達との時間が待っていると理解していても、心がまだ追いつかないことがあるんです。
特に弟や妹が生まれて親御さんが忙しくなったときや、長期休みに親御さんとずっと一緒に過ごしていた後に起こりやすくなります。
2. 園での人間関係のトラブル
友達とのトラブルや特定の子どもとの相性の悪さ、先生との関係に不安を感じているケースもあります。
具体例としては:
– お友達におもちゃをとられた、けんかした
– 先生に怒られた
– 「一緒に遊びたくないと言われてしまった」
3. 園の活動や行事への不安
運動会や発表会など、大勢の人前での発表や競争に強いストレスを感じる子どももいます。
また、外遊びが嫌い、工作が嫌いなど一般的には楽しいことがその子にとっては嫌ということもあるんです。
4. 体調面の問題
緊張や疲れで体に異変を感じていたり、長期休み明けに生活リズムが崩れていたりと、病気と言うほどではないけれど、「なんとなく体調が悪い……」という場合があります。
5. 発達段階による変化
年長さんの場合、「自分」と「ほかの人」との違いに気づくころで、人と自分を比べることができるようになるため、新たな不安が生まれることもあります。
実践!登園しぶりへの5つの対処法
1. まずは子どもの気持ちを受け止める
魔法の言葉:「そっか、行きたくないんだね」
「そっか、行きたくないんだね〜。イヤだよね〜」と声をかけます。
大切なのは、「そんなこと言わないで」と否定したくなる気持ちをぐっと抑え、「行きたくないんだね」と共感することです。
効果的な共感の方法:
– 子どもの目を見てゆっくりと話すこと
– 「行きたくないんだね」など子どものことばを繰り返すこと
2. 理由を聞き出すコツ
まずは、「どうしたの?」「何か嫌なことがあったの?」と聞いてみましょう。
ただし注意点があります:
– 無理に理由を聞き出そうとするのは避けましょう。無理に理由を聞き出そうとすると子どもはプレッシャーを感じてしまい、かえって心を閉ざすことがあります
– 否定したり遮ったりしないで、子どもの話をしっかり聞きましょう
ママの体験談
「3歳の息子が突然『保育園嫌だ』と言い始めました。最初は理由がわからず困っていましたが、じっくり話を聞いてみると、お友達に『遊ぼう』と言ったら『嫌だ』と言われたことがショックだったようです。『そっか、悲しかったんだね』と共感したら、翌日は自分から行くと言ってくれました。」
3. 朝の限られた時間での対応術
忙しい朝でも実践できる方法をお伝えします:
時間に余裕があるとき
行きたくない気持ちを理解していること、なぜ保育園にいってほしいか、行かなくては行けないかを伝える。何度も伝えて、わかってくれるまで待つ
時間がないとき
ぎゅ~っと抱きしめて安心感を与える
4. 前日の夜からできる予防策
「行きくない」と言い出してから声をかけるのでは遅いんです!日頃から園生活を振り返って楽しかったことを思い出し、園を楽しい場所だと感じてもらうことが大切。特に夜寝る前がオススメです。
具体的な方法:
– 園で楽しかったことを一緒に思い出す
– 「明日は○○して遊ぼうね」と楽しみを作る
– 前もってわかっているイレギュラーな園の取り組みや、今日明日のスケジュールを伝えてあげる
5. 園での別れ方のコツ
やってはいけないこと:
おもちゃや先生に気を取られている間にサッと姿を消すという行動をし続けると「知らないうちに行ってしまうかもしれない」という不安を抱えつづけ、登園しぶりが長引く可能性もあります
正しい別れ方:
子どもが泣いてしまうとしても、「今から行くね」と区切りをつけることも大切です。
ママたちの実践体験談
Aさん(2歳男の子のママ)の場合
「息子が急に『保育園行かない!』と泣き叫ぶように。最初は説得しようとしていましたが、まず『行きたくないんだね』と受け止めるようにしました。すると子どもも落ち着いて、少しずつ理由を話してくれるようになりました。実は新しい先生が苦手だったようで、担任の先生に相談したところ、息子の性格に合わせて接してくださるようになり、1週間ほどで登園しぶりはなくなりました。」
Bさん(4歳女の子のママ)の場合
毎日好きなキャラクターをカードに描いて、お守りとして持たせました。「ママの気持ちがこもったお守りがあるから大丈夫」と言って渡すと、不安そうだった娘も安心したように園に向かえるようになりました。」
Cさん(3歳男の子のママ)の場合
無理やりつれていくのではなく、行きたくないのなら休ませた。数日おやすみしたがお友達と遊びたくなって自ら行きたいと言い出してその後は登園した。「最初は仕事を休むのが大変でしたが、子どものペースに合わせて良かったと思います。」
兄弟育児での登園しぶり回し方
兄弟がいる場合の特別な対応も考えておきましょう。
同時に起きた時の回し方:
1. まず安全確保を最優先に
2. 上の子の登園しぶりには下の子を安全な場所に置いてから対応
3. 時間がない場合は、上の子を抱っこして下の子はベビーカーで一緒に移動
片方に手が離せない時の安全確保:
– 下の子の授乳中に上の子が登園しぶりを始めた場合は、まず授乳を中断せずに「○○ちゃんの気持ちもわかるよ」と声をかけ続ける
– 危険がないよう、上の子の手の届く範囲に危険なものがないか事前チェック
園との連携で解決が早まる
担任の先生への相談ポイント
園の様子を言葉で伝えるだけでなく、写真や動画を用いて伝えればもっと安心感に繋がったという保育士さんの声もあります。
相談時に聞いておきたいこと:
– 園での子どもの様子(泣いている時間、切り替えのタイミング)
– 友達関係で気になることはないか
– 苦手そうな活動はあるか
– 家庭でできるサポートの提案
保育士さんとの情報共有
保護者は、登降園時の子どもの様子と、保育士から聞く園での様子からしか子どもの情報を得られません。そのことを十分に理解した上で、保護者と子ども両方に寄り添った対応が重要です。
専門家からのアドバイス
根本的に「登園しぶり」を解決するには「何があってもママは味方でいてくれる。気持ちをかってくれる」という心の基盤を育むことが重要とのこと。
また、小さな子どもにとって、大好きなママやパパと離れて過ごすのは、とても勇気のいることです。さまざまなタイミングで登園を嫌がることは自然なこと。それは、お子さまが健やかに成長している証でもあることを覚えておいてくださいね。
絶対にやってはいけないNG対応
1. 感情的に叱る・無理やり連れて行く
怒る、無理矢理引っ張って連れていく、などの行動を繰り返すと、子どもの不安が増幅されたり、親に気持ちが伝わらないといった不信感につながるリスクがあります
2. 「そんなこと言わないで」と否定する
子どもの気持ちを否定すると、さらに心を閉ざしてしまう可能性があります。
3. 嘘をついて騙そうとする
「すぐお迎えに来るから」と約束の時間を守らない、「ちょっとだけ」と言って実際は長時間になるなど、信頼関係を損なう言動は避けましょう。
年齢別の対応のコツ
0〜1歳児
新入園児は新しい環境、友だち、先生とすべてがはじめてのことだらけです。保育の場面が変わるごとに保育士が付き添い、安心できるように配慮しましょう
2歳児
イヤイヤ期真っ盛りの時期。無理に説得したり叱ったりしないよう注意。短い言葉で前向きな声掛けをして、選択肢を与えて自分で決められるようにすることがポイントです。
3〜4歳児
言葉で気持ちを表現できるようになるため、「自分で決めることでやる気を高めることができる」という性質を活用し、親御さんがお子さんに対応方法をいくつか提示し、お子さんに選んでもらうのがおすすめです。
5歳児(年長)
年長は「中間反抗期」の時期にあたります。自分で考えて行動したい、自分で決めたいという気持ちが大きくなる時期なので、より一層子どもの意見を尊重した対応が大切です。
いつまで続く?登園しぶりの期間
多くの場合、必ずお迎えに来ることがわかるようになると、少しずつ不安が和らぎ、登園しぶりも自然と落ち着いてくることが多いです。
期間の目安:
– 新入園の場合:1〜3か月
– 一時的なもの:数日〜2週間
– 何らかの問題がある場合:原因解決まで継続
重要なのは、過半数の親御さんが大なり小なり子どもの「登園渋り」を経験している。うちの子は特別に幼稚園が嫌い、と悲観したり焦ったりせず、だれもが一度は通る道と捉えて気楽に構えておくほうが、最終的に「登園渋り」がよくなるのも早いということです。
ママ自身のメンタルケアも大切
パパや家族の協力を得る
登園しぶりはママ一人で抱え込まず、パパや祖父母にも協力してもらいましょう。時には送り迎えを代わってもらうことで、子どもの気持ちが切り替わることもあります。
完璧を求めすぎない
保護者自身も多忙な日々の中で、「登園しぶり」に対して常に冷静に対処できるわけではない場合もあります。まずはご自身の心身の健康をチェックし、必要に応じてカウンセリングなどの機会を作ることも大切です。
同じ悩みを持つママとの交流
同年代の子を持つママ友や、園の保護者同士で体験談を共有することで、「みんな同じような経験をしている」ことがわかり、気持ちが楽になります。
今日からできる!明日の朝が変わる3つのアクション
アクション1:今夜から実践する予防策
– 寝る前に園での楽しかった出来事を一緒に振り返る
– 明日の楽しみを一緒に考える
– 十分な睡眠時間を確保する
アクション2:朝の準備を見直す
– 時間に余裕を持って起きる(15分早く起床を目標に)
– 子どもが好きな音楽を朝にかける
– 登園前のルーティンを決める(抱っこタイムなど)
アクション3:魔法の言葉を練習する
– 「そっか、行きたくないんだね」
– 「○○ちゃんの気持ち、わかるよ」
– 「でも、先生と○○ちゃんが待ってるから行こうね」
まとめ:子どもの成長を信じて、今できることから始めよう
登園しぶりは決して珍しいことではありません。小学校入学前に登園しぶりを経験し、親子で乗り越えることができれば、対処方法をお子さんは学び、小学校生活ではお子さん自身の力で乗り越えられるはずです。
大切なのは:
1. 子どもの気持ちを最優先に受け止める
2. 原因を理解しようと努める
3. 園との連携を大切にする
4. ママ自身も無理をしすぎない
5. 必ず解決する時が来ると信じる
登園しぶりをする子どもへの対処法は、家庭、保育園ともに共感と気持ちの切り替えが重要になります。子どもが自分のペースで園生活に慣れていけるように、温かく、前向きにサポートしていくことが、登園しぶりの解消と子どもの健やかな成長につながっていきます。
今朝も登園しぶりで大変だったママ、明日の朝は今日お伝えした方法をひとつでも試してみてください。きっと子どもの笑顔と一緒に、あなたの心も少し軽やかになるはずです。
子育ては完璧でなくていいんです。あなたが子どもの気持ちに寄り添おうとしているその気持ちが、何よりも大切なのですから。


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